家具工房ひょうたん蔵の製作記録などを綴った日記です。
過去作品「時計」
6月21日(木)

今日も平凡な一日が終わりました。
こうやってどんどん月日は流れていくんですね。
特に予定のない日は、時間も気にせずマイペースで仕事しているせいか、気がついてみるといつの間にか終了時間だったりすることがよくあります。

そんな僕ですが、時間に余裕がある時は、何故かよく時計を作ります。(もちろんムーブメントは市販品ですが・・・)
時計というものは、ただ時を刻んでそれを見てもらうだけの機械です。
でもご主人様に一日に必ず幾度も見てもらえるモノってそうはないですよね。しかも室内の一番良い所に飾ってもらえる可能性が高いわけですから、これは作り手としては「何とか良い物を作って飾ってもらおう。」という意気込みが生まれてくるアイテムなんです。時間を見るたびに、なんとなくなごんでもらえるような時計が作りたくてこれまで幾つも作ってきたんだと思います。
そんな中から、今回は中に振り子時計を組み込んだ家具を2つ紹介させていただきます。

1つ目は、まだ独立して間もない駆け出しの頃、デパートの展示会に出展するお誘いを受け、「この際だから何か変わったモノを作ってやろう。」と意気込んで製作した「時計台」という名のキャビネットです。その時の展示会では当然売れ残り、そのまま他の家具屋さんに置いてもらっていました。お客さんは気に留めてくれるのですが、いざとなるとご自宅でどのように使ったらよいのか迷われてしまい、結局売れ残ったままでした。仕方がないので持ち帰って分解し、今現在は別の家具に生まれ変わっています。やっぱりこんな変な家具はなかなか売れないんだということが実感できた作品です。良い教訓になりました。

時計台


2つ目は訓練校の卒業制作で作ったキャビネットです。これも実用性など全く無視したオブジェ風家具なのですが、あまりアーティストきどりに思われたくなかったので、一応、扉あり、引き出しあり、蛇腹ありの、いろんな要素をふんだんに盛り込んで、「かなり手間暇かけて真面目に実習しています」風に見せた作品です。この振り子時計の振り子がとんでもない所でブラブラ揺れているところがミソなんですけどこのからくりは秘密です。
これは卒業制作展にご来場いただいたお客様に買っていただきました。今この家具は一体どんな風に使われているんでしょう。とても興味があります。

卒業制作1

卒業制作2